AVライターレビュー

瑞希

手軽な不倫&盗撮気分!! ダブルの背徳を味わえる

世に“盗撮モノ”と言われる作品が出回りどれほどの年月が経ったのだろう。盗撮というのは、カメラやビデオ、フィルムがないと成り立たないが、それ以前は、のぞき、窃視、ピーピング・トム、出歯亀などと呼ばれ、性的衝動としてあった。
ちなみに出歯亀という言葉は明治時代に生まれた。明治41年、強姦殺人罪で逮捕された池田亀太郎という人物がのぞきの余罪を持っていた上に、出っ歯で、あだ名が「出歯亀」だったことが由来とされている。
本編に入ろう。家のリビングで不倫相手の男との初めての行為にのぞもうとしている女の名は瑞希である。最初こそ、肉体関係を拒んでいるもののキスを受け入れると、彼女は男根を丁寧にねぶり始めた。ベッドではなく、ひと部屋のリビングの机とイスでキスから本番までが完結するのも盗撮モノならではだ。その淫らな行動を何点かの固定カメラは追っていくが、多少単調さが気になる。
それでも発射前のクライマックスには、激しく腰を打ち付ける音とアエギ声が部屋中に響きわたる。ここで瑞希の淫欲もマックスに達する。


お祭りが終わったかのような背徳感と満足感が混じった間。人妻は、今日の夕方どんな顔で夫を自宅に迎え入れるのだろう。その表情を想像すると興奮が沸き起こる。
瑞希により作品のクオリティは保たれている。本物の出歯亀は満足できないだろうが、コンビニエンスにのぞき気分を味わえる作品だ。

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松本祐貴
松本祐貴
1977年大阪府出身。編集者・ライター。大学在学中からライターとして活動、雑誌記者、出版社勤務を経てフリーに。執筆ジャンルは旅、グルメからカルチャー、エロまでと幅広い。著書に世界一周経験を記した『泥酔夫婦世界一周』など