AVライターレビュー

ユキ

気分転換にもってこいの短編小説のようなAV

黒い長髪にスレンダーな体、意外に大きなオッパイが男の目を刺激する。そんな三十路の主婦・ユキに迫るのは40歳を過ぎたであろうオジサン。ふたりは共通の趣味、競馬で結ばれている。
「20年以上も忘れていた恋を知ってしまった」
と涙ながらに語る口説き文句にユキの心は揺れる。
「お願いだ! 一度だけ」
男の唇がユキに迫ってくる。拒むユキ。
「2秒だけでいい」
「1、2だけでいいのね。それで私のことをあきらめてくれるのね」
舌と舌がからまった。一瞬であり、長い時間である。
「もう一回」
男はユキの体を抱き寄せ、美しい口元に舌を挿し込んだ。小さく抵抗をする女の表情は、一瞬だけ曇ったが、すぐに男を受け入れた。するり、するりと服を脱がすと体のわりにボリュームのある乳房があらわになる。
この臨場感。本編15分で勃起の予感だ。ひと部屋を映し出すカメラの視点が次々と切り替わる。


オヤジらしい老練なエロ・テクニックは視聴者の願望を代弁している。オヤジは「ジュルジュルジュル」と派手な音をさせ三十路妻のアソコを舐めあげる。
人妻・ユキのフェラにも背徳感がある。普段は夫にしているフェラを浮気相手にするのだ。気持ちが盛り上がらない男はいない。Tバックの尻部分をスライドさせそのままイスで座位挿入。バックを経て正常位へ。全身をヒクヒクとさせ「あっ、イク」と言いながら、キスを求める人妻のエロさには二重丸をあげたい。もちろんフィニッシュは中出しだ。
盗撮というよりは、さらりと見られる短編小説のようなAV。通常の作品に飽きたなら、廉価で気分転換をはかれる。全編、競馬にまつわる男女のジョークも散りばめられ、脚本・監督の手綱さばきも見事であった。

ABOUT ME
松本祐貴
松本祐貴
1977年大阪府出身。編集者・ライター。大学在学中からライターとして活動、雑誌記者、出版社勤務を経てフリーに。執筆ジャンルは旅、グルメからカルチャー、エロまでと幅広い。著書に世界一周経験を記した『泥酔夫婦世界一周』など
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